第3回は、時の任意効果であったためにタイミングを逃し立ち消えた。
仕切り直しの第4回、今回のテーマは「結界-エンチャント-」である。
無限の魔法が存在する多元宇宙に置いて「土地やオブジェクトにかける一過性でない魔法」や「場所そのものにマナが満ちているが故に奇跡の起こる場所」としてデザインされるのがこのエンチャントである。
そのデザインは同じ魔法でありながらインスタントやソーサリーとは大きく異なり、瞬間の駆け引きや一発逆転よりといった派手さより「自分にとって有利な世界を作る」モノが多い。秘儀の打ち合いばかりが魔法使いの決闘ではない。固有結界は単発の法具より強いイメージがある。
そんなエンチャントの中で、今回私が紹介するのがコチラである。
「これ絶対ニクスへの旅の印刷始まってから思いついたよね」と言われても仕方がない。「場所そのものにマナが満ちているが故に奇跡の起こる場所」というよりむしろ世界そのものの法則を体現する、まさに神話級のエンチャントだ。
エンチャントとは神の恩恵であり、神の力の顕現であるというテーロスでエンチャントは不滅の存在であり、また星々によって生命を与えられる生きた魔法である。その世界そのものをよく再現したテキストだと、私は感心した。
「EDHに置いて、果たしてこのカードは役割を持ち得るのか」と問われると、実はまだ答えを見つけられていない。いわゆる「カジュアル」において強力な1枚であることは想像に難くないが、「ガチ」の世界で通用するのだろうか。
そもそもエンチャント自体が同じ(多くが)非生物のパーマネント呪文であるアーティファクトと比べると即や安定度の面で見劣りするためか《全知/Omniscience》《石のような静寂/Stony Silence》のような強力なものが数枚採用されるのみでエンチャント主体の統率者デッキというものは、あまり見かける機会は無かった(エンチャントのサポートカードがEDH最弱の色と名高い白に多いのもまた不人気の原因であろうか)。
そんな世界でこの《ニクスの星原/Starfield of Nyx》が担う仕事は一つ。「エンチャント主体のデッキ」をもっと考える機会をもたらすことである。
ということで、考えてみた。
このカード、本来このコラムで私が紹介しようとしていたとあるカードと非常に相性が良かったりするのである。
ただ二枚並べても何もしないが、この《停滞/Stasis》のメジャーな悪用法であるところの「直前の対戦相手のターンに撤去し、自分のターンに出し直す」ことが容易になった。割ればいいのだ。恒常的にエンチャントを蘇生し続けるカードは今まで存在していなかったので、歴戦の猛者たちは《貿易風ライダー/Tradewind Rider》等でバウンスし使いまわしていたようだがその必要なもうない。《オーラの破片/Aura Shards》でも《オーラトグ/Auratog》や《ファンタトグ/Phantatog》での生贄でもいい。
さらにありがたいことに《ニクスの星原/Starfield of Nyx》により《停滞/Stasis》が生物になるため、生物を生贄にするカードでも強力なロックが維持できるようになる。そしてそれらすべてのパーツをエンチャントで統一することが可能なので、あとは生物になったエンチャントでゆっくり殴っていこう。
速度負けは《停滞/Stasis》の相方と名高い《宿命/Kismet》はもちろん、《盲従/Blind Obedience》《プロパガンダ/Propaganda》《石のような静寂/Stony Silence》でずるずる足を引っ張っていこう。
これは一例に過ぎないが《ニクスの星原/Starfield of Nyx》は多くの可能性を持つ1枚であることが、ほんのわずかでも伝わってくれれば既知の最新カードをわざわざ紹介した意味もあるという物だろう。《オパール色の輝き/Opalescence》と似たカードだが「生物化するのは自分だけ」なので注意するように。
… … …。
正直なところこれ使ってガチと渡り合うデッキを組みたいのでなんかアイデアくださいって話なんですよね。《不朽の理想/Enduring Ideal》から持ってくるの、なんか名前的にも浪漫感じません?
仕切り直しの第4回、今回のテーマは「結界-エンチャント-」である。
無限の魔法が存在する多元宇宙に置いて「土地やオブジェクトにかける一過性でない魔法」や「場所そのものにマナが満ちているが故に奇跡の起こる場所」としてデザインされるのがこのエンチャントである。
そのデザインは同じ魔法でありながらインスタントやソーサリーとは大きく異なり、瞬間の駆け引きや一発逆転よりといった派手さより「自分にとって有利な世界を作る」モノが多い。秘儀の打ち合いばかりが魔法使いの決闘ではない。固有結界は単発の法具より強いイメージがある。
そんなエンチャントの中で、今回私が紹介するのがコチラである。
Starfield of Nyx / ニクスの星原 (4)(白)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるエンチャント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。
あなたが5つ以上のエンチャントをコントロールしているかぎり、あなたがコントロールする他のオーラ(Aura)でないエンチャントは、それの他のタイプに加えてクリーチャーである。それらはそれぞれ、その点数で見たマナ・コストに等しい基本のパワーと基本のタフネスを持つ。
「これ絶対ニクスへの旅の印刷始まってから思いついたよね」と言われても仕方がない。「場所そのものにマナが満ちているが故に奇跡の起こる場所」というよりむしろ世界そのものの法則を体現する、まさに神話級のエンチャントだ。
エンチャントとは神の恩恵であり、神の力の顕現であるというテーロスでエンチャントは不滅の存在であり、また星々によって生命を与えられる生きた魔法である。その世界そのものをよく再現したテキストだと、私は感心した。
「EDHに置いて、果たしてこのカードは役割を持ち得るのか」と問われると、実はまだ答えを見つけられていない。いわゆる「カジュアル」において強力な1枚であることは想像に難くないが、「ガチ」の世界で通用するのだろうか。
そもそもエンチャント自体が同じ(多くが)非生物のパーマネント呪文であるアーティファクトと比べると即や安定度の面で見劣りするためか《全知/Omniscience》《石のような静寂/Stony Silence》のような強力なものが数枚採用されるのみでエンチャント主体の統率者デッキというものは、あまり見かける機会は無かった(エンチャントのサポートカードがEDH最弱の色と名高い白に多いのもまた不人気の原因であろうか)。
そんな世界でこの《ニクスの星原/Starfield of Nyx》が担う仕事は一つ。「エンチャント主体のデッキ」をもっと考える機会をもたらすことである。
ということで、考えてみた。
このカード、本来このコラムで私が紹介しようとしていたとあるカードと非常に相性が良かったりするのである。
Stasis / 停滞 (1)(青)
エンチャント
プレイヤーは自分のアンタップ・ステップを飛ばす。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(青)を支払わないかぎり、停滞を生け贄に捧げる。
ただ二枚並べても何もしないが、この《停滞/Stasis》のメジャーな悪用法であるところの「直前の対戦相手のターンに撤去し、自分のターンに出し直す」ことが容易になった。割ればいいのだ。恒常的にエンチャントを蘇生し続けるカードは今まで存在していなかったので、歴戦の猛者たちは《貿易風ライダー/Tradewind Rider》等でバウンスし使いまわしていたようだがその必要なもうない。《オーラの破片/Aura Shards》でも《オーラトグ/Auratog》や《ファンタトグ/Phantatog》での生贄でもいい。
さらにありがたいことに《ニクスの星原/Starfield of Nyx》により《停滞/Stasis》が生物になるため、生物を生贄にするカードでも強力なロックが維持できるようになる。そしてそれらすべてのパーツをエンチャントで統一することが可能なので、あとは生物になったエンチャントでゆっくり殴っていこう。
速度負けは《停滞/Stasis》の相方と名高い《宿命/Kismet》はもちろん、《盲従/Blind Obedience》《プロパガンダ/Propaganda》《石のような静寂/Stony Silence》でずるずる足を引っ張っていこう。
これは一例に過ぎないが《ニクスの星原/Starfield of Nyx》は多くの可能性を持つ1枚であることが、ほんのわずかでも伝わってくれれば既知の最新カードをわざわざ紹介した意味もあるという物だろう。《オパール色の輝き/Opalescence》と似たカードだが「生物化するのは自分だけ」なので注意するように。
… … …。
正直なところこれ使ってガチと渡り合うデッキを組みたいのでなんかアイデアくださいって話なんですよね。《不朽の理想/Enduring Ideal》から持ってくるの、なんか名前的にも浪漫感じません?
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