【EDH】弱いコンボとか弱そうなコンボとか
2017年3月24日 TCG全般前のやつの続き?です。コンボ編。引用先と番号振ってあるところ以外は読まなくてもいいよ。番号振ってあるところもコンボ名だけ見ておけば最後にまとめてあるよ。
EDHに限らずTCGというのは広大なカードプールからルールにのっとりデッキを構築し、各プレーヤーが勝利を目指しゲームを進行させるものです。
なので、程度の差こそあれ「勝利条件の達成」こそが全プレーヤーが目指すべきゴールです。
そしてEDHでこのゴールを担うことが多いのがコンボです。僕がコンボデッキ大好きなだけかもしれませんがEDHは多分一番多種多様な無限コンボが横行してます。
まあ通常の3倍のライフを一々殴ってたら切り無いですしね。通常の5倍のライブラリを地道に削るのももっと果てしないですしね。
手早く、手軽に、美しく3人殺しましょう。1枚で勝てたら理想ですよね。
これ読めばここから先は必要ないかもね。
そこで今回は「よく見るけどそれって本当に強いのかな」というコンボについてだらだら語っていきたいと思います。
1.MoMAベル
《精神力/Mind Over Matter》+《寺院の鐘/Temple Bell》によるライブラリアウトコンボ。青単色で可能、パーツも安い。ので割と見るんですが、これ2枚コンボに見せかけてデッキに《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》か《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》あたりが入らないと自分が先に死ぬことも少なくないんですよね。
このコンボの弱い点はシンプルです。
「構成パーツが弱い」
これにつきます。
《精神力/Mind Over Matter》:悪名高い暗黒時代MoMAの冬をもたらしたハイパワーカード。MoMAの冬はこいつ単体じゃなく相方土地が悪い。激しい色拘束と重い総マナコスト。能力は強力ですが考えなしに使っても手札がただ減るだけです。青でエンチャントサーチって滅茶苦茶難しいですしね。
《寺院の鐘/Temple Bell》:単体でゴミ。対戦相手に塩を送り付けるカード。自分が1枚引くために対戦相手が3枚引く。MoMAとセットにならないと使いたくない。幾分サーチしやすいアーティファクトだが、先にこっちがあっても仕方がない。
旧伝説のエルドラージ:これ前にも書いたけどただのライブラリ修復手段として使うのは流石にないですよ。
貴重な3スロットを潰して単体で役に立たない(またはそもそも唱えることすら難しい)カードを入れるというのは…。
「そろってしまえば起動型能力による連鎖なので相手に引かせてしまっても妨害を受けにくい!」と言っても伝説のエルドラージの修復がスタックにある間は(自分よりライブラリが多い相手に対して)無防備なので割と差し込まれます。
相手がフルタップでも指導霊から《自然の要求/Nature’s Claim》当たりで十分妨害されてしまう。《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》だとこの点心配ないですが、唱えられない粗大ごみをデッキに入れるのはお勧めしませんね。
個人的には最も懐疑的なコンボ。《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》なんかに入ってるケースも見ますが、《精神力/Mind Over Matter》とあざみだけでほぼ勝てますよね…?
2.未来独楽
《未来予知/Future Sight》+《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》による無限ドローコンボ
MoMAベルほどではないモノの、やはり単体でのカードパワーの低さ・扱いにくさが目立つコンボ。MoMAベルと違い上記の組み合わせ以外にも亜種カードの組み合わせが可能なため受けは広い。
問題は《未来予知/Future Sight》にせよ《未来の大魔術師/Magus of the Future》にせよ青じゃあサーチが難しいってこと。2回目。そしてこいつも多色デッキでは使いにくいシンボル数。
独楽もまあ、弱くはないけど…(前回の青1マナドローとおおむね同じ理由で)物足りない場面が多いカード。他にシナジーが見込めないならあまりお勧めはしません。某店長は必須カードにこの名前書いてましたけど。
彫刻家、使ったことある人でこれ思ったことない人いないと思うんですけど「(1)(U)の(U)の部分が死ぬほど邪魔」
(U)の部分を(2)にして《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》《雲の鍵/Cloud Key》《類似の金床/Semblance Anvil》は重く、《覚醒の兜/Helm of Awakening》は相手を利する場面が増えすぎる。結局彫刻家なのだけど…。
3.バサルトブライト
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》+《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》による無色無限マナコンボ
EDHで最もメジャーかもしれない2枚コンボ。しかも片方はマナアーティファクトで隙がない。
ないか?《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》と強力にシナジーする統率者でもない限りこの指輪はインテリアですよ。
両方が3マナのアーティファクトのため《戦利品の魔道士/Trophy Mage》でサーチできる利点はあるが、アーティファクトは最も脆いパーマネント。《進歩の災い/Bane of Progress》や《汚損破/Vandalblast》でついでに消し飛ばされてはたまらない。
しかし手札にそろった2枚を1ターンで出そうとすると実は8マナかかる。
そうして得られるモノは無色の無限マナのみである。無色無限だけで勝てる統率者や、そもそも無色の呪文しか入っていないデッキでもない限り案外持て余すことが多い。
4.パワーアーティファクト
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》or《厳かなモノリス/Grim Monolith》+《Power Artifact》による無色無限マナ
バサルトブライトに似てるけど《Power Artifact》がちょっと高いね。
だから青じゃエンチャントサーチできないんだってば!!
5.トリミケ
《トリスケリオン/Triskelion》+《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》による無限ダメージ
黒単のお手軽即死コンボ。トリスケリオンは単体でマジで弱い。セットで出すと12マナかかる。《生き埋め/Buried Alive》から《犠牲/Victimize》でそろう?ウーズコンボでよくない???
ウーズコンボの保険としてなら…トリスケリオン兼用の保険はこいつがアキレス腱すぎてちょっと不安。
6.キキコンボ
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》+《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》or《やっかい児/Pestermite》or《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》等
色拘束の強いコンボ専用カードは単体が手札にあるときひたすら邪魔なので僕が嫌いなのはここまで読んだ読者諸君ならお気づきだろう。《歯と爪/Tooth and Nail》などから一気にそろえられないデッキでは生物故のもろさと合計コストの重さがネック。あと赤も青も白も生物サーチは得意でない。
7.ボンバーマン
《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》+《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》による有色無限マナ
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》で揃うかもしれない。
もうすでに何回も書いたけど単体で使いにくいです。両方。
回収者はLEDがないときに能動的に拾ってうまみのあるカードはデッキに何枚入ってますか?
LEDは手札をすべて捨てることをメリットにできるような構成になっていますか?
無限マナが出た後、統率者や墓地のほぞだけで安全に勝利できますか?
… … …
… …。
ざっと思いついたのはこれくらいですが、まだまだあるかもしれないですね。
にわか笑うな来た道だ。ってやつですか。上のコンボほとんど身に覚えがありますね。
通して言いたいことは
「パーツが独立しきっていないか(単体で腐らないか)」
「ちゃんと勝てるのか(隠された必要スロットに圧迫されていないか)」
「サーチしやすいカードタイプの組み合わせか」
の3点です。
考えなしに使うとどんなカードでも弱いです。弱いけど即死コンボなのでうっかり揃うと勝てちゃいます。たまたま勝てちゃうと弱い・ノイズだと感じてもなかなか抜けなくなってしまうのが人情です。賭博で一回当たったからって当選額より金捨ててるのとおんなじですね。
せっかく統率者を選んでデッキを作るならテンプレ汎用コンボじゃなくて彼ら彼女らに見合った一張羅を用意してあげましょう。その方が「いくぜ俺の相棒!」「俺たちの必殺技!」「「死へと誘う生命循環/deadly life cycle!!」」
みたいなことができて楽しいですよ。僕は楽しい。
次はもっと大きい括りで行きますが、言いたいことはずっと上の3つです。
「弱いデッキって?」
EDHに限らずTCGというのは広大なカードプールからルールにのっとりデッキを構築し、各プレーヤーが勝利を目指しゲームを進行させるものです。
なので、程度の差こそあれ「勝利条件の達成」こそが全プレーヤーが目指すべきゴールです。
そしてEDHでこのゴールを担うことが多いのがコンボです。僕がコンボデッキ大好きなだけかもしれませんがEDHは多分一番多種多様な無限コンボが横行してます。
まあ通常の3倍のライフを一々殴ってたら切り無いですしね。通常の5倍のライブラリを地道に削るのももっと果てしないですしね。
手早く、手軽に、美しく3人殺しましょう。1枚で勝てたら理想ですよね。
EDH 1枚で勝つ http://kakkokari.diarynote.jp/201703231747405009/ #DiaryNote
これ読めばここから先は必要ないかもね。
そこで今回は「よく見るけどそれって本当に強いのかな」というコンボについてだらだら語っていきたいと思います。
1.MoMAベル
《精神力/Mind Over Matter》+《寺院の鐘/Temple Bell》によるライブラリアウトコンボ。青単色で可能、パーツも安い。ので割と見るんですが、これ2枚コンボに見せかけてデッキに《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》か《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》あたりが入らないと自分が先に死ぬことも少なくないんですよね。
このコンボの弱い点はシンプルです。
「構成パーツが弱い」
これにつきます。
《精神力/Mind Over Matter》:悪名高い暗黒時代MoMAの冬をもたらしたハイパワーカード。MoMAの冬はこいつ単体じゃなく相方土地が悪い。激しい色拘束と重い総マナコスト。能力は強力ですが考えなしに使っても手札がただ減るだけです。青でエンチャントサーチって滅茶苦茶難しいですしね。
《寺院の鐘/Temple Bell》:単体でゴミ。対戦相手に塩を送り付けるカード。自分が1枚引くために対戦相手が3枚引く。MoMAとセットにならないと使いたくない。幾分サーチしやすいアーティファクトだが、先にこっちがあっても仕方がない。
旧伝説のエルドラージ:これ前にも書いたけどただのライブラリ修復手段として使うのは流石にないですよ。
貴重な3スロットを潰して単体で役に立たない(またはそもそも唱えることすら難しい)カードを入れるというのは…。
「そろってしまえば起動型能力による連鎖なので相手に引かせてしまっても妨害を受けにくい!」と言っても伝説のエルドラージの修復がスタックにある間は(自分よりライブラリが多い相手に対して)無防備なので割と差し込まれます。
相手がフルタップでも指導霊から《自然の要求/Nature’s Claim》当たりで十分妨害されてしまう。《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》だとこの点心配ないですが、唱えられない粗大ごみをデッキに入れるのはお勧めしませんね。
個人的には最も懐疑的なコンボ。《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》なんかに入ってるケースも見ますが、《精神力/Mind Over Matter》とあざみだけでほぼ勝てますよね…?
2.未来独楽
《未来予知/Future Sight》+《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》による無限ドローコンボ
MoMAベルほどではないモノの、やはり単体でのカードパワーの低さ・扱いにくさが目立つコンボ。MoMAベルと違い上記の組み合わせ以外にも亜種カードの組み合わせが可能なため受けは広い。
問題は《未来予知/Future Sight》にせよ《未来の大魔術師/Magus of the Future》にせよ青じゃあサーチが難しいってこと。2回目。そしてこいつも多色デッキでは使いにくいシンボル数。
独楽もまあ、弱くはないけど…(前回の青1マナドローとおおむね同じ理由で)物足りない場面が多いカード。他にシナジーが見込めないならあまりお勧めはしません。某店長は必須カードにこの名前書いてましたけど。
彫刻家、使ったことある人でこれ思ったことない人いないと思うんですけど「(1)(U)の(U)の部分が死ぬほど邪魔」
(U)の部分を(2)にして《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》《雲の鍵/Cloud Key》《類似の金床/Semblance Anvil》は重く、《覚醒の兜/Helm of Awakening》は相手を利する場面が増えすぎる。結局彫刻家なのだけど…。
3.バサルトブライト
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》+《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》による無色無限マナコンボ
EDHで最もメジャーかもしれない2枚コンボ。しかも片方はマナアーティファクトで隙がない。
ないか?《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》と強力にシナジーする統率者でもない限りこの指輪はインテリアですよ。
両方が3マナのアーティファクトのため《戦利品の魔道士/Trophy Mage》でサーチできる利点はあるが、アーティファクトは最も脆いパーマネント。《進歩の災い/Bane of Progress》や《汚損破/Vandalblast》でついでに消し飛ばされてはたまらない。
しかし手札にそろった2枚を1ターンで出そうとすると実は8マナかかる。
そうして得られるモノは無色の無限マナのみである。無色無限だけで勝てる統率者や、そもそも無色の呪文しか入っていないデッキでもない限り案外持て余すことが多い。
4.パワーアーティファクト
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》or《厳かなモノリス/Grim Monolith》+《Power Artifact》による無色無限マナ
バサルトブライトに似てるけど《Power Artifact》がちょっと高いね。
だから青じゃエンチャントサーチできないんだってば!!
5.トリミケ
《トリスケリオン/Triskelion》+《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》による無限ダメージ
黒単のお手軽即死コンボ。トリスケリオンは単体でマジで弱い。セットで出すと12マナかかる。《生き埋め/Buried Alive》から《犠牲/Victimize》でそろう?ウーズコンボでよくない???
ウーズコンボの保険としてなら…トリスケリオン兼用の保険はこいつがアキレス腱すぎてちょっと不安。
6.キキコンボ
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》+《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》or《やっかい児/Pestermite》or《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》等
色拘束の強いコンボ専用カードは単体が手札にあるときひたすら邪魔なので僕が嫌いなのはここまで読んだ読者諸君ならお気づきだろう。《歯と爪/Tooth and Nail》などから一気にそろえられないデッキでは生物故のもろさと合計コストの重さがネック。あと赤も青も白も生物サーチは得意でない。
7.ボンバーマン
《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》+《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》による有色無限マナ
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》で揃うかもしれない。
もうすでに何回も書いたけど単体で使いにくいです。両方。
回収者はLEDがないときに能動的に拾ってうまみのあるカードはデッキに何枚入ってますか?
LEDは手札をすべて捨てることをメリットにできるような構成になっていますか?
無限マナが出た後、統率者や墓地のほぞだけで安全に勝利できますか?
… … …
… …。
ざっと思いついたのはこれくらいですが、まだまだあるかもしれないですね。
にわか笑うな来た道だ。ってやつですか。上のコンボほとんど身に覚えがありますね。
通して言いたいことは
「パーツが独立しきっていないか(単体で腐らないか)」
「ちゃんと勝てるのか(隠された必要スロットに圧迫されていないか)」
「サーチしやすいカードタイプの組み合わせか」
の3点です。
考えなしに使うとどんなカードでも弱いです。弱いけど即死コンボなのでうっかり揃うと勝てちゃいます。たまたま勝てちゃうと弱い・ノイズだと感じてもなかなか抜けなくなってしまうのが人情です。賭博で一回当たったからって当選額より金捨ててるのとおんなじですね。
せっかく統率者を選んでデッキを作るならテンプレ汎用コンボじゃなくて彼ら彼女らに見合った一張羅を用意してあげましょう。その方が「いくぜ俺の相棒!」「俺たちの必殺技!」「「死へと誘う生命循環/deadly life cycle!!」」
みたいなことができて楽しいですよ。僕は楽しい。
次はもっと大きい括りで行きますが、言いたいことはずっと上の3つです。
「弱いデッキって?」
コメント