【EDH】勝利のためのΦ式統率者デッキ構築論
2017年12月5日 TCG全般Φ式ってかっこいいだろ
かっこいいから使っただけで別に特段特殊なこと書く気はないです。
更新が滞ってたのは一つはネタがまとまらなかったこと。二つは余暇があったらずっとダークソウル3やってたこと。三つはなんかあまりにも間が開きすぎて飽きてきたことです。
いままで架空の初心者相手にだらだら語ってきましたが、ここらで一つ方向性というかを纏めておきたくなったんですよね。
ということで
「EDH、始めてみたいけど最初にどんなデッキ組めばいかいわからないゼ!」
って幻影を召喚して本日のお話を始めようと思います。
まず
「最終勝者を目指すことを前提としてください」
何も「勝てないゲームに価値はない」とか「即死コンボの早撃ちソリティア以外はゴミ」とかいうつもりはありません。
遅くても遅いなりに、安くても安いなりに、不確実でも不確実なりに、ロマンを持って、楽しみを捨てずに、デッキの終着点を「勝利」に据えて構築してください。
そして、遅いのを一手でも速く、不確実なものをわずかでも確実にするために何ができるかを考える。その一助となれれば幸いであるなあ。
ということで本題に入ろうと思います。
デッキの組み方。
簡単です。コピーしましょう。パクれパクれ。
慣れないフォーマットに挑むに際し、事前に情報収集しないなんてとんでもない!今これを読んでいる便利な端末で他人の知識を搾取しましょう。
最近は晴れる屋なんかでも統率者の入賞(?)リストとかが見れます。勝ってるんだからきっと強い!多分。
友人の宣伝になるんですけどデッキ名を「統率者、結月ゆかりをよろしく」とか「『茜ちゃんのキッチン・テーブルMTG』をよろしく」とかにしてる人がお勧めです。
何の話かというとこれまた有益な情報源。統率者戦の架空対戦動画なんかも増えてきてるんですよ!
海外の環境にも積極的に目を向けている気鋭の若手統率戦士こと頷きの嵐氏の動画です。デッキ説明も添えてバランスもいい。
このDNに何度か足を運んでいる人もそうでない人も、EDHでググった人ならきっとご存じかっこかり御大の対戦動画。この動画、荒れるぞ~!!
他にも色々あるんですけどあとは調べてください。これくしょんとかMILLIONとか。
「出てくるカードが高い!!!」
仲間内で許可が下りればプロキシでいいと思いますよ。僕もプロキシデッキたくさんある。今5個持ち歩いてるけど差し替え無しで現物は3個だけですし。
そうしてるうちに現物が欲しくなってくるんですよ。嵌れ。沼に嵌れ!!!
これだいたい足りちゃうと思うんですけど、さすがにDN書く意味もないしイチミリもΦ式じゃないので
「探してみたけど、なんか(予算、性癖的に)しっくりくるリストがないよ~」
という方向けにも少し書いていこうと思います。
ある意味ここからが本題。
1.「勝ち方」を決めよう
先にも書きましたが、勝ちを目指すことは大前提です。
対戦ゲームである以上何らかの形で決着をつける必要があります。遅かれ早かれ相手を倒し、自分が勝利しなくてはならないのです。
「この無限コンボを決める!」「統率者で63点殴り倒す!」「120点殴り切る!」「特殊勝利を目指すぜ!」当たりがメジャーでしょうか。
デッキ完コピできなくても動画見てたら使ってみたいカード出てきた方もいるんじゃないですか?
まずは自分がかっこよく勝つシーンを想像し、テンションを上げましょう。
ひとまず僕は《らせんの円錐/Helix Pinnacle》で勝ちたかったので、こいつをゴールとしましょう。
2.「勝利の一歩前」はどこか
コンボだとパーツをそろえる、ビートだと想定打点を用意する。この勝ち確状態を意識することは重要です。
「コンボパーツを1ターンに場に揃えるには何マナ必要か」「統率者ワンパン(21点)、2パン(11点)、3パン(7点)に届けるには何点の修正が必要か。」
大したことじゃないんでわざわざ言われなくても分かってると思いますが、言葉にするのが大事。
先ほどの《らせんの円錐/Helix Pinnacle》なら「合計100マナと、勝てるアップキープを迎えること」が勝利の一歩手前です。
3.統率者を決めよう
やっと出てきましたね統率者。
まずここから決めてデッキ組む人が多いと思ったので奇を衒ってみただけで、普通にこっち先に決めてくれて全然問題ないですよ。
ただ「統率者と相性のいい勝ち筋」というのはどうしてもあるので、1~3はセットで決めちゃうのが望ましいです。
具体的に言うと《世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Render》を統率者にして《らせんの円錐/Helix Pinnacle》で勝ちたい!は多分普通にアタルカちゃんで殴るほうが早いっすよ。みたいな話です。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》で統率者ダメージを出すんだ!も多分イバラの道です。
統率者をカラーマーカーにしちゃうってのもよく聞く話ですが、せっかくサーチ不要ハンデス不可再利用可能な手札を放棄するのは勿体ないので是非とも勝利プランに組み込んであげましょう。
《らせんの円錐/Helix Pinnacle》と一歩前を実現するために、《彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons》を選んでみました。
理由としては「マナを貯めておけるので100マナ一括支払いができる=らせんを戦場に晒す時間が少なくて済む=破壊等の妨害を受けにくい」と「カウンター、追加ターンでアップキープを安全に迎えられる」当たりが主ですね。被覆持ちのらせんをインスタントで除去できるカードが限られてるのもあり、如何にソーサリー対応の隙を与えないかに焦点を置きました。
余談ですがプレインズウォーカーが伝説になったからと言って統率者に指定できるのは統率セットの5種(およびオリジンの両面PW)だけですよ。
4.マナベースを決めよう
土地の枚数、マナクリーチャー、マナアーティファクト、一時的なマナ加速…の合計枚数と色の比率を考えましょう。
「統率者を何ターン目に唱えたいか」「コンボをそろえるには何マナかかるか」を念頭に置き枚数を決めます。
《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》のようにとりあえずキャスト最優先だったり《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》のように唱えるとリソースが回復するようなジェネラルならライオンの瞳のダイアモンドや各種儀式、焦土の様なハイリスクな土地も採用が見込めます。
逆に、今回のクルフィックスのようにリソースを増やしてくれない統率者では瞬間的なマナ加速のリスクは無視できないものとなります。
マナベースについてはもう何度目だっけ
この辺りを参考にしような!!
クルフィックスはとにかくマナが出ればいいので多少重たくても増えるマナが多いカードと気持ち多めの土地、土地から出るマナを増やすようなエンチャント群を。フェイズまたぐと色が消えちゃうので印鑑や大瀑布の様なフィルターも忘れずに。
5.残りのカードを埋めよう
飽きてきました。たぶんここまでで60枚くらいは枠が埋まるんじゃないかなと思います。
残りはサーチ・妨害・ドローソース・サブの勝ち筋・ただつよカードを入れてゆく感じです。ここまで固めてきた勝ち筋を補強する、リソースを共有できるものがいいですね。枠が2枚空いたからって2枚全然関係ないコンボ入れても別に勝てないことがほとんどなのでお勧めしません。空いた枠にはカウンター・置物除去を採用するとメインの勝ち筋が通りやすくなります。
クルフィックスでは大量のマナをアドバンテージに変える《天才のひらめき/Stroke of Genius》系のドローソースや、クルフィクスの能力をフィルターとして利用できる大いなる歪み、コジレック、青マナがないところからでも構えられる歪める嘆きなんかを試したり抜いたり。
そうこうしてるうちに気が付いたらデッキが130枚くらいになってるので、100枚までつじつま合わせして完成です。
ここの減らし方について書きたいこともあるんですけど、長くなってきたので一度切ろうと思います。
今回のまとめは「まずは調べる!勝利のイメージを固めてからデッキを作ろう!」
です。構築フォーマットだと大会結果や話題のレシピにアンテナ高い人も統率者になるとな~~んも調べず考えもせずってなっちゃう人って多いんですよね~。
完成したクルフィックスEDHですが、勝つときはパラドックスエンジンとリサイクルがぐるぐるし始めた時点でみんなたたみ始めるのでついぞ一度もらせんの円錐を唱えませんでした。
次回の予定は「師匠の選び方~コミュニティの長老が正しいとは限らない~」です。疑問質問意見要望不満がある人はコメントリプライお気軽に!!
かっこいいから使っただけで別に特段特殊なこと書く気はないです。
更新が滞ってたのは一つはネタがまとまらなかったこと。二つは余暇があったらずっとダークソウル3やってたこと。三つはなんかあまりにも間が開きすぎて飽きてきたことです。
いままで架空の初心者相手にだらだら語ってきましたが、ここらで一つ方向性というかを纏めておきたくなったんですよね。
ということで
「EDH、始めてみたいけど最初にどんなデッキ組めばいかいわからないゼ!」
って幻影を召喚して本日のお話を始めようと思います。
まず
「最終勝者を目指すことを前提としてください」
何も「勝てないゲームに価値はない」とか「即死コンボの早撃ちソリティア以外はゴミ」とかいうつもりはありません。
遅くても遅いなりに、安くても安いなりに、不確実でも不確実なりに、ロマンを持って、楽しみを捨てずに、デッキの終着点を「勝利」に据えて構築してください。
そして、遅いのを一手でも速く、不確実なものをわずかでも確実にするために何ができるかを考える。その一助となれれば幸いであるなあ。
ということで本題に入ろうと思います。
デッキの組み方。
簡単です。コピーしましょう。パクれパクれ。
慣れないフォーマットに挑むに際し、事前に情報収集しないなんてとんでもない!今これを読んでいる便利な端末で他人の知識を搾取しましょう。
最近は晴れる屋なんかでも統率者の入賞(?)リストとかが見れます。勝ってるんだからきっと強い!多分。
友人の宣伝になるんですけどデッキ名を「統率者、結月ゆかりをよろしく」とか「『茜ちゃんのキッチン・テーブルMTG』をよろしく」とかにしてる人がお勧めです。
何の話かというとこれまた有益な情報源。統率者戦の架空対戦動画なんかも増えてきてるんですよ!
「統率者、結月ゆかり」シリーズ
http://www.nicovideo.jp/mylist/59286170
海外の環境にも積極的に目を向けている気鋭の若手統率戦士こと頷きの嵐氏の動画です。デッキ説明も添えてバランスもいい。
「茜ちゃんのキッチン・テーブルMTG」シリーズ
http://www.nicovideo.jp/mylist/59560616
このDNに何度か足を運んでいる人もそうでない人も、EDHでググった人ならきっとご存じかっこかり御大の対戦動画。この動画、荒れるぞ~!!
他にも色々あるんですけどあとは調べてください。これくしょんとかMILLIONとか。
「出てくるカードが高い!!!」
仲間内で許可が下りればプロキシでいいと思いますよ。僕もプロキシデッキたくさんある。今5個持ち歩いてるけど差し替え無しで現物は3個だけですし。
そうしてるうちに現物が欲しくなってくるんですよ。嵌れ。沼に嵌れ!!!
これだいたい足りちゃうと思うんですけど、さすがにDN書く意味もないしイチミリもΦ式じゃないので
「探してみたけど、なんか(予算、性癖的に)しっくりくるリストがないよ~」
という方向けにも少し書いていこうと思います。
ある意味ここからが本題。
1.「勝ち方」を決めよう
先にも書きましたが、勝ちを目指すことは大前提です。
対戦ゲームである以上何らかの形で決着をつける必要があります。遅かれ早かれ相手を倒し、自分が勝利しなくてはならないのです。
「この無限コンボを決める!」「統率者で63点殴り倒す!」「120点殴り切る!」「特殊勝利を目指すぜ!」当たりがメジャーでしょうか。
デッキ完コピできなくても動画見てたら使ってみたいカード出てきた方もいるんじゃないですか?
まずは自分がかっこよく勝つシーンを想像し、テンションを上げましょう。
ひとまず僕は《らせんの円錐/Helix Pinnacle》で勝ちたかったので、こいつをゴールとしましょう。
Helix Pinnacle / らせんの円錐 (緑)
エンチャント
被覆(このエンチャントは呪文や能力の対象にならない。)
(X):らせんの円錐の上に塔(tower)カウンターをX個置く。
あなたのアップキープの開始時に、らせんの円錐の上に塔カウンターが100個以上置かれている場合、あなたはこのゲームに勝利する。
2.「勝利の一歩前」はどこか
コンボだとパーツをそろえる、ビートだと想定打点を用意する。この勝ち確状態を意識することは重要です。
「コンボパーツを1ターンに場に揃えるには何マナ必要か」「統率者ワンパン(21点)、2パン(11点)、3パン(7点)に届けるには何点の修正が必要か。」
大したことじゃないんでわざわざ言われなくても分かってると思いますが、言葉にするのが大事。
先ほどの《らせんの円錐/Helix Pinnacle》なら「合計100マナと、勝てるアップキープを迎えること」が勝利の一歩手前です。
3.統率者を決めよう
やっと出てきましたね統率者。
まずここから決めてデッキ組む人が多いと思ったので奇を衒ってみただけで、普通にこっち先に決めてくれて全然問題ないですよ。
ただ「統率者と相性のいい勝ち筋」というのはどうしてもあるので、1~3はセットで決めちゃうのが望ましいです。
具体的に言うと《世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Render》を統率者にして《らせんの円錐/Helix Pinnacle》で勝ちたい!は多分普通にアタルカちゃんで殴るほうが早いっすよ。みたいな話です。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》で統率者ダメージを出すんだ!も多分イバラの道です。
統率者をカラーマーカーにしちゃうってのもよく聞く話ですが、せっかくサーチ不要ハンデス不可再利用可能な手札を放棄するのは勿体ないので是非とも勝利プランに組み込んであげましょう。
《らせんの円錐/Helix Pinnacle》と一歩前を実現するために、《彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons》を選んでみました。
Kruphix, God of Horizons / 彼方の神、クルフィックス (3)(緑)(青)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの緑と青への信心が7未満であるかぎり、彼方の神、クルフィックスはクリーチャーではない。
あなたの手札の上限はなくなる。
使われなかったマナがあなたのマナ・プールから無くなるなら、その代わりにそのマナは無色となる。
4/7
理由としては「マナを貯めておけるので100マナ一括支払いができる=らせんを戦場に晒す時間が少なくて済む=破壊等の妨害を受けにくい」と「カウンター、追加ターンでアップキープを安全に迎えられる」当たりが主ですね。被覆持ちのらせんをインスタントで除去できるカードが限られてるのもあり、如何にソーサリー対応の隙を与えないかに焦点を置きました。
余談ですがプレインズウォーカーが伝説になったからと言って統率者に指定できるのは統率セットの5種(およびオリジンの両面PW)だけですよ。
4.マナベースを決めよう
土地の枚数、マナクリーチャー、マナアーティファクト、一時的なマナ加速…の合計枚数と色の比率を考えましょう。
「統率者を何ターン目に唱えたいか」「コンボをそろえるには何マナかかるか」を念頭に置き枚数を決めます。
《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》のようにとりあえずキャスト最優先だったり《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》のように唱えるとリソースが回復するようなジェネラルならライオンの瞳のダイアモンドや各種儀式、焦土の様なハイリスクな土地も採用が見込めます。
逆に、今回のクルフィックスのようにリソースを増やしてくれない統率者では瞬間的なマナ加速のリスクは無視できないものとなります。
マナベースについてはもう何度目だっけ
EDH 緑以外・3色以上のデッキのマナベース
http://kakkokari.diarynote.jp/201511020127094392/
http://kakkokari.diarynote.jp/201511130024207901/
http://kakkokari.diarynote.jp/201511201717517451/
この辺りを参考にしような!!
クルフィックスはとにかくマナが出ればいいので多少重たくても増えるマナが多いカードと気持ち多めの土地、土地から出るマナを増やすようなエンチャント群を。フェイズまたぐと色が消えちゃうので印鑑や大瀑布の様なフィルターも忘れずに。
5.残りのカードを埋めよう
飽きてきました。たぶんここまでで60枚くらいは枠が埋まるんじゃないかなと思います。
残りはサーチ・妨害・ドローソース・サブの勝ち筋・ただつよカードを入れてゆく感じです。ここまで固めてきた勝ち筋を補強する、リソースを共有できるものがいいですね。枠が2枚空いたからって2枚全然関係ないコンボ入れても別に勝てないことがほとんどなのでお勧めしません。空いた枠にはカウンター・置物除去を採用するとメインの勝ち筋が通りやすくなります。
クルフィックスでは大量のマナをアドバンテージに変える《天才のひらめき/Stroke of Genius》系のドローソースや、クルフィクスの能力をフィルターとして利用できる大いなる歪み、コジレック、青マナがないところからでも構えられる歪める嘆きなんかを試したり抜いたり。
そうこうしてるうちに気が付いたらデッキが130枚くらいになってるので、100枚までつじつま合わせして完成です。
ここの減らし方について書きたいこともあるんですけど、長くなってきたので一度切ろうと思います。
今回のまとめは「まずは調べる!勝利のイメージを固めてからデッキを作ろう!」
です。構築フォーマットだと大会結果や話題のレシピにアンテナ高い人も統率者になるとな~~んも調べず考えもせずってなっちゃう人って多いんですよね~。
完成したクルフィックスEDHですが、勝つときはパラドックスエンジンとリサイクルがぐるぐるし始めた時点でみんなたたみ始めるのでついぞ一度もらせんの円錐を唱えませんでした。
次回の予定は「師匠の選び方~コミュニティの長老が正しいとは限らない~」です。疑問質問意見要望不満がある人はコメントリプライお気軽に!!
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